「北へ 郷愁列車の旅」

一応写真集です。冬の北海道・東北を走る鈍行列車の写真集。これを見ると、「あー、やっぱり冬の列車の旅は、北を目指すに限るわぁ」と実感ます。地元の方や乗客のみなさんの写真も暖かく、味わい深いものです。車窓からの景色も、列車に乗ってる気分が味わ…

Aimee Bender

8月に入って早々、夏風邪をひきました。最近意外と朝夕寒かったからな… 今日の予定もキャンセルしてしまいました。 本日の予定は、アメリカから来日中のAimee Benderさんのミニ講演会(ディスカッション?)に出席でした。けっこう張り切って、予習してたの…

「文藝」

発売してから結構経ちますが、現在発売中の「文藝」、特集は高橋源一郎。内田樹先生や柴田元幸先生と対談している。読んでみたい。いや、読まねばー。http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html

「河岸忘日抄」堀江敏幸

未読。やや仕事絡み。先日「読売文学賞」を受賞されました。「ためらい続けることのなんという贅沢…」だそうです。(本の帯より)河岸忘日抄作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 104回この商品を含…

「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」金原瑞人

読書中。翻訳家・金原瑞人のエッセイ集。おもに翻訳をする際の苦労とか翻訳を生業にすることの大変さ(金原先生自身は教授でもありますが)について、ひょうひょうとした文体で書いています。英語を日本語に訳す表現が硬すぎるとよく注意されるので、なにか…

「世界の果てのビートルズ」ミカエル・ニエミ

未読。スウェーデンの北の果て、北極圏の小さな村を舞台にした、ビートルズをめぐるある少年の成長物語。でも、ただの青春物語ではないと。北欧の厳しい自然や村の閉塞さを想像すると陰鬱な作品を思い描くけど、この本は逆らしい。ほら話をするような村人の…

「ムーミン谷の冬」トーベ・ヤンソン

これについてまだ書いてなかった。amenotorifuneさんにオススメいただいた一冊。 おしゃまさん(トゥーティッキ)の朴とつとした語り口とベタベタしていない優しさが印象深い。ムーミントロールが悩んでいても、なぐさめや励ましは無いし、ムーミンママのよ…

「精神分析入門」フロイト

ちまたはクリスマスですが、特に何をするでもなく、ゆるゆると過ごしてます。夜、暖房効かせてぬくぬくしながら読もうと購入したものの、テレビに見とれて、気がつけば日付変わってた。これから読もうか。英語で読んだ方がわかりやすいと言われたんだけど…精…

「下流社会」

もうかなり前に読み終わっていましたが、うーん…マーケティングの資料としての価値ならあるかもしれません。日本のマジョリティーの経済力と思考の関係がだいたい把握できるかも。(ただ、筆者ご本人もおっしゃられてますが、データ数が少なすぎますね。)で…

「下流社会―新たな階層集団の出現」三浦展

先日、授業でヴェブレンの「有閑階級の理論」が最近日本でまた話題になってるという話しになったとき、今、三浦先生の「下流社会」という新書が売れていると初めて聞いた。それで、買って軽く読み始めたけど、なぜだかブルーな気持ちになってきた。ちょっと…

「恋愛動物占い」

内容は別にどうでもいいんです。今さらの本ですし。5年前に出版されたものですし。 今回初めてアマゾンのユーズド商品を購入してみました。注文確認から発送まで、連絡がマメですし、商品もきれいでしたよ。これなら、また利用したいですね。ちなみに、この…

中洲産業大学&ほぼ日刊イトイ新聞 presents「はじめての中沢新一」

@ぴあからのDMで知ったこの企画。行きたい…けど、行けない(涙)http://www.1101.com/nakazawa_info/index.html↑このページで紹介されているタモリさんの本、読んでみたい。タモリのTOKYO坂道美学入門作者: タモリ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/1…

「アースダイバー」中沢新一

行く前に、この本を読んでいたせいか、頭のなかをずっと「エロス」と「タナトス」という言葉がグルグル回っていました。「創造」と「破壊」の繰り返し。soilの社長も(たしか)言っていた。創って壊す。それがロック。それが芸術であり、人間の営みなんでし…

「懐かしい日本の言葉 ミニ辞典」藤岡和賀夫

「絶命のおそれのある」日本の言葉をカテゴリーに分けて辞典にしたもの。 ワタシがグッと来た言葉は…神は細部に宿り給う 恩師の最近の口癖である「ヤミィさん、神は細部に宿るのよ」は、 じつは出典不明だということを初めて知りました。 哲学者ウィトゲンシ…

「はじめての言語学」「その他の外国語」黒田龍之介

いつもお世話になっている黒田先生のご著書を紹介します。 私の偏狭な外国語に対する意識を破壊してくださいました。 学生のときは、言語学の授業など茫漠とやり過ごしてましたし、 いまだにチョムスキーの本も読んだことがない… 英語という語学に関わってい…

「寝ながら読める外国語」白水社(冊子)

知り合いの先生が一筆寄せているということでいただきました。 白水社から創刊された【言葉のしくみ】シリーズの宣伝用冊子。 通読を第一目標にした語学の入門書だそうです。 言葉のしくみから入るということで、この冊子にもいくつか例が出ていて、 なかな…

「インターネット持仏堂1 いきなりはじめる浄土真宗」内田樹/釈撤宗

アンテナに入れておきながら、 「内田樹の研究室」に「持仏堂」があったこと、知りませんでした… インターネット書簡形式で進む本書。 まだ半分しか読んでませんが、 炸裂する「ウチダ節」に釈先生タジタジ(汗)みたいな印象を受けてます。 別にバトルを期…

「釣り上げては」アーサー・ビナード

昨日、ビナードさんの詩は読んだことがないと書いたばかりですが、 本日偶然に入手!近所の本屋ですが、よく詩集なんて置いてたなー。 わたしも詩は分かりやすいものしか読まないのですが、 はい、これはわかりやすかったです。 言葉や表現自体は透明感がる…

「日本語ぽこりぽこり」アーサー・ビナード

読み終えてからちょっと日が経ってしまって、 書くことも忘れてしまいました。 日本在住のアメリカ人で、日本語で詩を書いているビナードさん。 中原中也賞を受賞した作品はまだ読んでないけれど、 このエッセイ集は素朴におもしろかったです。 寝転がりなが…

「アイノカテゴリー」みうらじゅん

やっと買いましたよ! カテゴリーの名づけ方や一言コメントが、やっぱりサスガだなーと。 無意味なものも分類して並べてみると意味が生まれる。 「カテゴリアン」と呼ぶそうですが。 日本の古典に見られる「ものづくし」の伝統に通ずるのか… わたしは「サイ…

「真夜中の弥次さん喜多さん 合本」しりあがり寿

中沢新一さんの言葉を借りると、 この漫画は「意味と無意味」「リアルと幻影」「生と死」が背中合わせになっていて、 お互いを入れ替えながら果てしなく続く、東海道の旅が舞台になっています。 なにがデタラメで、なにがリアルかわからない世の中を、 弥次…

「弥次喜多 in DEEP」しりあがり寿

近所の本屋を何件かまわったけれど、おいてなかった。 非常に読みたいです。 しりあがり先生の「方舟」も探してます。 アマゾンで頼むのが早いか…弥次喜多 in DEEP 廉価版 (1) (ビームコミックス)作者: しりあがり寿出版社/メーカー: エンターブレイン発売日…

「正しい保健体育」続き

自分の「戒名」を考えてみよう、というみうら先生の提案に賛同し、 わたしも考えてみました。 自分がどの職業につきたいか?ということを日本の教育では子供に考えるよう促すけれど、 大切なのは、どのような人間であり続けたいか?だと思います。 その意味…

「正しい保健体育」みうらじゅん

「恥ずかしい」という感覚を正しく身に付ける。 これはホントに義務教育において重点をおくべき指導ですね。 お天道様に顔向けできないとか、「恥ずかしさ」の感覚を、 「自分塾」もしくは「自分ミーティング」で自問自答しながら磨く。 「こんな恥ずかしい…

「ハックルベリー・フィンの冒険」マーク・トゥエイン

今日は暖かくなって、人間も急に冬眠から覚めたのか、 どこに行っても人だらけでゴミゴミ、イライラしてしまった。 まあ、自分もその「人だらけ」のなかの一人なんだけど。 レオ・マークスの「楽園と機械文明」を読んでたら、 ハックの物語を引用して論考し…

「まわりみち極楽論 人生の不安にこたえる」玄侑宗久

未読の本なのですが、 今週号の『図書新聞』掲載の秋竜山「読書絵日記」で紹介されていました。 この本からの引用が印象的だったので、 孫引きながら…老子』という本に、こういう言葉があります。笑わざれば以って道となすに足らず道というのは老子にとって…

他者と死者(その1)

いやーそんなにたいした話じゃないですよー いま取り組んでいる論文は、いわゆる作品論です。 そして、一昨日、「敗者」ではなく「弟子」である私が、 まさに「師」である先生から学んだことは、 「学ぶ仕方」を、つまり「外部から到来することばに耳を傾け…

大学の図書館がしばらく休館するというので、 雨降るなか、大きい袋抱えて行って来ました。借りた本は 『アメリカ文学史講義1 新世界の夢』亀井俊介 『アメリカ文学史講義3 現代人の運命』亀井俊介 『文学理論』ジョナサン・カラー 『小説の方法』大江健三…

(ある)セールスマンの死

アーサー・ミラー亡くなりましたね。 彼の作品は「セールスマンの死」しか読んでない。 「セールスマンの死」はニューヨークでお芝居も見ました。 夜の部だったんですが、そこに行くまで歩き回りすぎて、 上演中ほとんど寝てしまったという思い出しかない。 …

コヨーテ読書

土曜日、この日記を書き終わってから、 急に寒くなってプルプル震えてきまして、 熱計ったら38度7分あってびっくらした。 そのまま丸2日寝込んでましたが、やっとこ復活しました。 薬局で薬を買ったら、「風邪にはビタミンCよ」と念を押されました。 そこで…