「ムーミン谷の冬」トーベ・ヤンソン

これについてまだ書いてなかった。amenotorifuneさんにオススメいただいた一冊。
おしゃまさん(トゥーティッキ)の朴とつとした語り口とベタベタしていない優しさが印象深い。ムーミントロールが悩んでいても、なぐさめや励ましは無いし、ムーミンママのような母性的な寛容さも無い。でも、ムーミントロールが自力で答えを見つけ出すために、信用できる水先案内人として彼を見守っている。その距離感が頼もしい。

しかし、挿絵が本当にかわいい。これだけで、ご飯3杯いけるわー。表紙のムーミントロールの表情が、これまたグー。

ムーミン谷の冬 (講談社文庫)

ムーミン谷の冬 (講談社文庫)