「放浪記」

日本映画専門チャンネルで偶然放送していて、
気がついたら終わりまで見てしまっていた。
で、とても暗い気分になった。
林芙美子の原作を成瀬巳喜男が監督したバージョンらしい。
主人公が(林芙美子自身なのしら?)、
文筆を生業にして貧乏の底から成り上がる物語だけれど、
どうも「書く」ことの楽しさというか、
彼女は「書く」ことに救いを見出せたのか、
そのあたりがイマイチ伝わってこなかった。
最後は、有名作家になったけれど、
今度は締め切りに追われて寝る間もない…
うたた寝で見る夢は、無邪気だった子供の頃の自分…
いやー、生きてても出口が無いですね、これじゃ。
閉塞感におもいっきり気が滅入ってしまった、日曜の午後です。


あの中国のデモのニュースにも参ってしまいます。
日本にも原因はあるのでしょうが、
どうも「八つ当たり」的な匂いがします。